2017年3月25日土曜日

Variable、Create CSV Table と Create HTML Table アクションの動作

以前に告知されていた Release Update 2017-03-24 が、現時点では部分的に利用できるようになってきたので、実際の動作を確認してみました。(ForEach ネストと Terminate コネクタでの成功指定はまだ確認できず)

まずは一番気になっていた「変数」についてです。

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新しくコネクタとして追加されていて、今回のアップデートでは「初期化」と「インクリメント(増加)」が可能になっています。デクリメントなどは次回以降の対応というのが、LogicApps Live で言われていました。

今のところは純粋にカウンターとしての利用が可能になった、くらいですが使い方によっては行番号的なものを LogicFlow で作成することができるようになったとも言えますので、ますます処理の幅が広がったと思います。

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続いて、デザイナ上でコネクタ間に「+」の表示が出るようになり、新しいコネクタを途中から挿入することが可能になっています。今までは末尾に追加したものをドラッグ&ドロップで移動させていましたが、今度からは直接挿入が可能です。

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ブレード上で、履歴に対して日時によるフィルタリングも可能になりました。これで実行履歴を検索するのも大分楽になっています。

続いては CSV to Table と CSV to HTML です。

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データ操作コネクタの新規アクションとして追加されています。

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こちらが CSV to Table で、 LogicFlow 上の配列をCSV データとして変換します。ヘッダ行のあり・なしが指定できるようになっています。

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動作の確認として、上のような LogicFlow を作成してみます。array 関数で json オブジェクトを配列にしていますが、その内容は 1 レコードのみとしています。

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その実行結果は、このようになっています。要素名を昇順で並び替えた結果を CSV として出力しているように見えますが、これはなんか不具合な気がしますね……。ただそれを除けば、配列を簡単に CSV 化してくれています。ただし、ヘッダを含むかどうかの指定は動作していないようです。

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CSV to HTML もほぼ同じ機能で、こちらは取り込み後を HTML のテーブルとなるのが違いとなります。

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実行結果としては、上記のようになります。配列が TABLE タグを使った HTML として、変換されているのがわかると思います。こちらはヘッダを含むかどうかの指定が、ちゃんと動いていますね。

触ってみて思ったのは、配列を簡単に変換してくれるので、ちょっとした CSV の生成・出力であればこれらのコネクタを利用するケースはありそうです。複雑なものであれば、以前に紹介した Enterprise Integration Pack を利用しますが、そこまでは必要のない場合、または配列を HTML に出力したいといったケースでは、十分に利用できそうに感じました。

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